「日記を書いていなかったら、この言葉をどこかに書き残していただろうか。」
2020年春は誰にとってもそれぞれに大変な時期だったと思う。今までのやり方がほとんど通用しなくなって、対応していくのに必死な中で何かに縋るように書き続けていた。
この『かみさま、わすれない』はその時期、約1ヶ月半の日記をまとめたZineです。
⚫︎ページ数
158ページ(文庫サイズ)
⚫︎このZINEを制作しようとおもったきっかけや、込めた想いなど
2020年春は誰にとっても大変な時期だったと思う。今まで通りのやり方が通用しなくなって、対応していくのに必死な中で何かに縋るように書き続けていた。けれど3年経った今読むと、その必死さがむしろおかしみを生んでいる。しんどいさなかにいる人に読んでもらったら、肩の力が抜けるかもしれないと思い、つくってみました。
⚫︎自分にしか書けないんだぞポイント
著者はもともとメモ魔。人にメモを見せるとだいたいドン引きされるぐらいびっしりメモを取る習性があり、この日記も通常の日記より「細かすぎる」日々の記録が綴られております。川内イオさんに「よくここまで心の機微を書けるよね」とコメントをいただきました。(それは呆れにも似ていました)
⚫︎印刷会社と選定基準やこだわりなど
グラフィック。普段仕事でよく利用していて、「不安なんですー」と相談すると電話で心配なところを教えてくれたりする親身なところもラブ。
⚫︎紙質(表紙、本文)とこだわりなど
初版は表紙をツルッとした紙で作りました。文フリで販売する2版は、素朴な雰囲気が出るよう、厚めのさらっとした紙にしました。
⚫︎表紙デザインの担当とこだわりなど
日記を書いた当時の子どもの姿をここに載せたかった。日記の中の子どものセリフが想像しやすいかなと。裏表紙の「ねこちゃん」は子どもによるイラスト。
⚫︎今回のZINEの自分的推しポイント
日記好きにはたまらないと思われる。子育てで「きぃ!」となっている人に共感してもらえることが多いかも。文字びっしりに見えるけど、案外するする読める。子どもがかわいい。
この日記は人に見せる前提で書いていなかったので、飾り付けがされてない。ほぼほぼそのまま、整理は読みやすいように校正をしたくらい。なので、「今は飾り付けられたものを見るのがしんどいな、本が読みたいけど読めないな」という人にも読んでもらえる気がする。
⚫︎制作裏話
相方(配偶者)のことがいっぱい出てきますが、この人はかたくなに読もうとしません。何かを察知しているのでしょう… 子どもに読み聞かせると、きゃっきゃと喜んで聞いています。めっちゃおもしろいようです。ページ数が多いので、校正がすごく大変で、しばらく目が変な感じでした。(目を皿のようにして、というのか…)書いた本人だけど、何度読み返しても飽きません。